2018.10.29 Monday
よび覚ます
「念仏を称えるとは、阿弥陀如来が口から出てくださることです」 念仏とは阿弥陀如来のよび声です。凡夫の私たちを救うには、阿弥陀さま自身が声の仏となり、私たちの口から出て救うしかないと見抜かれたのです。凡夫の救いは無条件の救い、そのままの救いでなければ救われないのです。少しでも条件が付けば救われないことを見抜かれて、「南無阿弥陀仏」と声の仏になられたのです。私たちに「南無阿弥陀仏」と自らの名前を呼ばせて、私たちの心をよび覚ませ、安心を与えてくださるのです。凡夫の救いは「ただ念仏」しかないのです。私自身、不安なとき、慢心が起こったとき、我を張ったとき、人を比べ傷つけようとするとき、阿弥陀さまが私の口から出て、いつもよび覚ましてくださっています。「称名」すなわち阿弥陀さまの名を称えることは、いつもよび覚ましてくださる阿弥陀さまのよび声を聞くことです。