2018.09.26 Wednesday
受けとめ方を変える
樹木希林さんの言葉に「受けとめ方を変えることで素晴らしいものに見えてくる」という言葉がありました。よくお年寄りの人から「歳は取りたくないです」「歳をとることは辛いです」という言葉を聞きます。樹木さんは、歳をとること、老いていくことを、受けとめ方を変えて面白がっていられました。歳を取るということは身体が不自由になってきます。「その不自由さをなくすのではなく、その不自由さを面白がっていくのです」と話されていました。仏法を聞くということは、自我中心の見方から、仏さまの温かい眼差しをいただくのです。それが仏法を聞くということです。仏さまの眼は、決して分け隔てされません、比べられません、物差しではかられません。その人をその人のまま認めてくださっています。仏さまの眼をいただくと、歳を取ること、老いること、死んでいくことが「苦」でなくなっていくのです。いのちが喜ぶのです。与えられたことを受け止め、面白く、楽しく生きていくのです。