2017.06.27 Tuesday
浄土真宗の魅力
浄土真宗の教えの魅力は、決して誤魔化さず妥協せず、何が真実か、何が本当の救いかをどこまでも問い続けていることです。仏の智慧の光のはたらきにより、人間(私)の本当の姿を赤裸々に照らし出して教えています。いくら深く学んでも、地位があっても、信心を得たとしても、真の念仏者になっても煩悩具足の凡夫であることには死ぬまで変わりはありません。縁一つで如何なる振る舞いをするかわからない存在です。善いことをしなければいけないが、それに少しでもとらわれると、それが原因で争いや憎しみや怒りの炎を燃やし、地獄への道を歩んでいます。この私が救われるには、煩悩を持ったままの「そのままの救い」でなければ救われません。少しでもこれをすれば救われるという条件が付けば救われません。「無条件の救い」でなければ救われません。この私を救うにはどうすればいいのかと阿弥陀如来という仏さまがみずから南無阿弥陀仏という念仏となり、その中にすべての功徳をこめて私に回向してくださっているのです。「我にまかせよ」「決して見捨てない」「いつも一緒だよ」といつもよびかけ、私を支え、導き、育て、いつも一緒に浄土への道を共に歩んでくださっているのです。