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煩悩と生きる

 煩悩とは身を煩わし心を悩ますものです。私たちにとって煩悩は本当に歎かわしいし浅ましいものです。しかしどんなに修業を積んでも煩悩は命ある限り無くならないものです。「臨終の一念にいたるまで、とどまらず、きえず、たえず」です。「わが身は罪悪深重・煩悩具足の凡夫、これのみがたったひとつの人間における真実」です。この事実を知るべきです。仏法を聞くとはこの我が身の事実が知らされるのです。仏さまが知らせてくださるのです。煩悩があるから仏さまは私たちを救おうとはたらいてくださっているのです。もし煩悩が無くなれば仏さまと縁が切れ、仏さまの用事が無くなるのです。煩悩を無くそうとしないことです。無くそうとすればするほど苦しみます。無くそうとしてもなくなりませんが、無くそうとすればするほど仏さまから遠ざかっていきます。煩悩は見えたらいいのです。私が救われない煩悩具足の凡夫と気づかされたら、「そのまま救う」という仏さまのお慈悲がありがたく、かたじけなく手を合わさずにはおれなくなるのです。いくら信心をいただいても煩悩は無くなりません。縁次第で起こってきます。その都度「また出たな」と気づかされるのです。煩悩と仏さまと一緒に生きるのです。煩悩の火を燃やしながら仏さまと共に歩んでいくのです。

at 20:18, 不死川 浄, -

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