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物の捨て方

 佐藤愛子著『人間の煩悩』の中に「人の値打ちは、物の捨て方に現れる」という文章がありました。「長年使っていた机や椅子が、道端に無残に捨てられているのを見ると、捨てた人の心の荒々しさに目を伏せずにはいられない。捨てられた物たちが、あまりにも哀れに思われる。同じ捨てるにしても、捨て方というものがあるのではないか。人間の値打ちというものは、もしかしたら、そんなところに現れるのではないだろうか」と述べられていました。とても心に響く言葉でした。人間の値打ちとは、あらゆるいのちや物にたいして、細やかな配慮があり感謝の気持ちがあるかないかによるのでしょう。長年使い世話になった物や贈り物や手紙など古くなったからといってゴミに出すことはできない。自分で焼くか、誰かに頂いてもらうか、お礼を述べて業者に引き取ってもらうか、同じ捨てるにしても、捨て方にその人の人間性が現れます。あらゆる生き物にいのちはあります。またあらゆる物にもいのちはあるのです。そのいのちにたいして畏敬の気持ちは忘れてはならないのです。

at 21:28, 不死川 浄, -

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