2014.05.29 Thursday
セウォル号犠牲者追悼
昨日韓国釜山へ、大型客船セウォル号犠牲者の追悼法要に行ってきました。釜山の市庁舎の中にたくさんの花に飾られた献花台の前で8名の僧侶と一緒にお勤めをしてきました。多くの高校生が亡くなりました。楽しい修学旅行が一転、悲惨な事件となりました。あまりに無責任な船長たちの行動、船会社の安全管理の怠慢、海洋警察の応対等、いろいろ問題点が指摘されていますが、もう2度とこういう事件は起きてほしくない、彼らの死を無駄にしてはなりません。人間は時がたてば忘れていくので、風化してはならないし、きちんとした安全管理のシステムを作らねばなりません。無念の死を遂げた犠牲者を偲び、精一杯心からの勤行をさせていただきました。この世は無常であり、まさに一寸先は闇です。私たちもいつどこで何が起こるかわかりません。それ故にこそ、「これから先の人生は幸か不幸かしらねども、どちらになってもよろしい」といえる確かな教えに出遇ってほしいと思いました。