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仏の大地に樹つ

 念仏者とは、仏の大地に樹(た)つ人です。親鸞聖人はたつという字を「樹」という字を用いられています。樹には必ず幹や枝や葉がありますが、どんな樹も根によって支えられています。根がしっかり張っていなければ台風や地震で倒れたり、すぐに枯れたりします。根がしっかりしていれば幹や枝が折れても、また伸びてきます。「根さえしっかりしていれば、枝葉はゆれたっていい、風にまかせておけばいい」(相田みつを) 根こそ樹を支えている土台であり要です。念仏に生きるとは、阿弥陀如来の本願、念仏を生きる根・土台・要として生きるのです。仏の大地に樹つのです。念仏者とは、永遠の生命・無限の智慧をいただくのであり、宇宙の生命を一身にわが身に集めて、他の何物にも代えがたい独立自尊の存在として生きるのです。小さきは小さきままに、私は私のままに、あなたはあなたのままに、人倫の嘲りを恥じず、命を輝かせて生きるのです。

at 01:00, 不死川 浄, -

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