2014.01.24 Friday
仏のみ名を聞く(3)
何故、現代人の多くは仏のみ名が聞こえないのか? それは阿弥陀如来の願いが、慈悲心が届いていないからです。聞こえてないからです。わが身に響いていないからです。まだ疑っているからです。そして自分自身の姿に気づいていないからです。わが身が罪悪深重煩悩具足の凡夫であることに気づいていないからです。私たちは毎日、煩悩の火を燃やし、煩悩の火に焼かれながら日暮しをしています。お念仏の道は、煩悩をなくして歩む道ではありません。煩悩の火の中、煩悩に焼かれながら、仏のみ名を聞き、仏のみ名を生きる支えとして歩む道です。寒い日、太陽の光に照らされると身も心も暖かくなります。深い闇の中に、光が差し込んでくると感動します。煩悩いっぱいのわが身に、そのままのあなたを必ず救う、決して見捨てないという仏のみ名が、わが身に聞こえてくると喜びでいっぱいになるのです。