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いのちが私を生きている

 東本願寺の御遠忌のテーマが「今、いのちがあなたを生きている」でした。『大乗』(本願寺出班社)の対談で、漫画家の井上雄彦氏が「この言葉によって救われた感じがした」と話されていました。親鸞聖人の絵を依頼され、本当に自分が描いていいものかと悩んでいた時この言葉に出合い、「いのちそのものは普遍のもので、かって親鸞さんを生きたいのちが、僕のいのちとして宿っている」と思った時、「俺が描いていいんだ」と思われたそうです。私はこの言葉に救われたという井上氏の感性に感動しました。 いのちは誰のものでもないのです。生かされているいのちです。与えられているいのちです。今、いのちが私を生きているのです。しかし人間は自我が芽生えると同時に、いのちをエゴで握っていまうのです。いのちの私有化です。私の命になり、私の所有物になってしまっているのです。そこから自我中心の生き、あらゆるものを自我のメガネをかけて見ているのです。そこから生かされていることを忘れ、迷い苦しみが始まるのです。 「念仏とは自我崩壊の音なり」と言われるように、念仏に遇うということは、自我の壁が破れ、生かされているいのちに気づき、真実に目覚めていくのです。死を超えて永遠のいのちの中に生まれる人生を歩むのです。

at 17:04, 不死川 浄, -

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