2012.06.29 Friday
罪悪とは
法律では、裁判では無罪であっても、罪悪感を感じることはあります。何故感じるのでしょうか?人間として心が痛むのでしす。それは良心や道徳心による罪悪感です。もちろんこの罪悪感も無いよりあった方がいいのですが、この良心や道徳心による罪悪感は自分で判断した罪悪感なのです。善悪の基準は自分で決めているのです。それ故に罪悪感を感じながら、あの時は仕方なかった、私は正しかったとすぐに自己弁護をし、次第に忘れて消えてしまうのです。まだ自分は善人であるという立場なのです。 仏教でいう罪悪とは、いつも自分中心の見方をしている私が悪人なのです。縁次第で何を思い何をするかわからない、どこまでも我執や煩悩の無くならない私こそ罪悪深重の凡夫なのです。「私も悪人やけどあの人よりまし」と人と比べて自分が判断するのではなく、仏の智慧・仏の光に照らされ、仏さまにに気づかされた罪悪感なのです。