2012.02.26 Sunday
共にこれ凡夫
聖徳太子の17条憲法の10条に、「我必ずしも聖にあらず、彼必ずしも愚にあらず、共にこれ凡夫のみ」という言葉があります。この言葉こそ人間関係の原点であり、キーワードとなることばです。親も子も、先生も生徒も、敵も味方も、男も女も、私もあなたも、共にこれ凡夫です。人間は誰しも「世界の中心は自分」であり、我が身が一番可愛いし、死ぬまで煩悩いっぱいの凡夫です。この自分を知ることによって相手も認めることができるのです。しかしすぐに自分が正しくて相手が悪い、私の方が彼よりすぐれているとか、子供のくせに、若造のくせにとか、相手を裁き、見降ろし、分け隔てし、差別していないでしょうか。 「共にこれ凡夫のみ」と気づくことにより、思いあがっている自分が知らされてくるのです。