2011.01.29 Saturday
弥陀の船に乗る(2)
さあ弥陀の船に乗りましょう。私たち凡夫が救われるのは、弥陀の船に乗るしかありません。さまざまな問題を抱え、生死の苦海に沈んでいる私たちを救うために、お浄土より阿弥陀如来が船に乗り、私たちのところに来て、「早くこの船に乗りなさい、必ず救う」「我にまかせよ」と念仏となって、よび続けてくださっているのです。船に乗れば安心です。いのちをまかせるものがあることは、生きる大きな力・支えになります。たとえば末期の癌の方が、「そろそろお迎えが来るのかね」と身近な人に話した時、多くの方は「そんな弱気なことを言わないでください」と話しています。ほかにいいようがないのです。しかしこれは誤魔化しです。念仏者は、「生きるも死ぬも如来さまにまかせて、いのちある限り感謝して生かさしてもらいましょう。」と話します。仏さまにまかすことが出来れば、どっちに転んでも大丈夫と言える力強い歩みが出来るのです。