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頑張れということ(4)

 仏教に対治と同治という考えがあり、対治とは例えば水で冷やして熱を下げること。同治とは逆に温めて汗をかかせ熱を下げること。また悲しんでいる人落ち込んでいる人に、「悲しんでも仕方ない、元気出せ、頑張れ」と励まして立ち直らせるのは対治、一緒に涙し、朋に悲しんで人の心の重荷を下ろさせるのが同治。時には人によっては、対治も効果があると思いますが、人の支えとなり、生きる力や安心を与えてくれるのは同治です。対治が現状否定であるのに対して、同治は現状を有るがままに認めて朋に生きていこうというということだからです。 もし仏や神が一生懸命頑張ったら救うと言われたら私は救われません。どうしても自我・我執、煩悩が無くならないからです。その私の姿を見抜いて阿弥陀如来は、「そのままのあなたをそのまま救う」と、いつもよびかけていられるのです。

at 01:49, 不死川 浄, -

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