2009.01.30 Friday
浄土真宗の核心
浄土真宗の教えの核心、要は、「無義をもって義とす」ということです。人間のはからいを無くして阿弥陀如来の本願力にまかせることが本義であるということです。如来はいつも「我にまかせよ、必ず救う」と働いてくださっています。しかし、いろもかたちもない仏さまにまかせるということは至難の業です。私たち人間は必ずはからい、分別しますが、人間のはからい、分別、思慮ではどんなに精進しても仏に遇うことは出来ないのです。逆に仏から遠ざかっていきます。「正直になろうとすればするほど正直になれない自分が見えてくる」と言われるように、真実に近づこうとすればするほど、真実に背いている不実の私が見えてきます。仏さまは私たちに真実を教えるために働いてくださっています。それ故、私たちは心を空っぽにして仏さまの言葉を聞かなければいけないのです。聞けば聞くほど仏さまに背いている私の姿が見え、仏さまにまかすしか仕様のない私に気づかされるのです。仏さまを生きる支え、土台として生きていくのです。