2007.07.24 Tuesday
生きる力(10)
前回の、仏地に樹ての後に、「仏恩の深きことをおもうて、人倫の嘲りを恥じず」とあります。阿弥陀さまが、いつも支えてくださるご恩を思えば、世間の人々の嘲りは少しも恥ずかしくないということです。私たちはよく世間の目を気にします。人々のあざけりがはずかしいです。少しでも良く見てもらいために見栄を張ったり、飾ったり、誤魔化したりしています。そのことのほうが恥ずかしいのです。真実に背いている行為です。そのままでいいのです。阿弥陀さまは「あなたはあなたのままでいい」といつも喚び続けていられます。仏地に樹てば、ちいさきはちいさきままに、愚かは愚かのままに、そのままでいいのです。阿弥陀さまが、安らぎと自信と生きる力を与えてくださいます。私に与えられたいのちをそのままで精一杯生きるのです。