2018.09.13 Thursday
祈りなき宗教
仏教とは本来祈りなき宗教です。真理に目覚めた人(覚者)の教えを聞き、実践していく教えです。仏さまに合掌することは、真理へと正しく導いてくださるお釈迦さまに敬意を表し、尊敬と感謝することです。浄土真宗は自力で覚ることができない私たちのために、真理即ちありのままの世界(如)から(来)てくださった阿弥陀如来の願いを聞き、阿弥陀如来にすべてをまかす教えです。私たちの方から願ったり、祈ったりするのではありません。私たちが願うより先に、私たちを救おうとはたらき続けてくださっているのです。その阿弥陀如来の願いを聞き、智慧と慈悲のはたらきに救われていくのです。本当のことは、自ら求めて得るものではなく、向こうから、真理の方から来て、気づかせ、めざめさせてくれるのです。私たちが願う前からはたらき続けている阿弥陀如来の願いを聞いていきましょう。