2018.08.04 Saturday
思い通りにならない
人生とは思い通りにならないものです。思い通りに行ったと思っていても、いつ何が起こるかわかりません。こんなはずではなかったと悔やむこともよくあります。私自身思い通りにいかないことばかりです。人間は自我中心に生きていますから、みな思い通りにしたいと思って生きています。そして思い通りにならないから苦しいのです。思い通りにしようという心が苦しみを生んでいるのです。老・病・死の苦しみも、そのまま受け止めれば苦しみではないが、老いたくない、病になりたくない、死にたくないと事実を受け止められず、思い通りにならないから苦しいのです。お釈迦様は「人生は苦」と教えられています。苦の解決が仏教の目的です。阿弥陀如来という仏さまは、苦しんでいる人間を救うために「ナンマンダブツ」という念仏となり私たちの口からお出ましになってくださっています。思い通りにならず、苦しいければ苦しい時ほど「ナンマンダブツ」とお出ましになり、「ナンマンダブツ」と申させてくださるのです。思い通りにならないおかげで、「ナンマンダブツ」とお出ましになってくださっているのです。