2018.07.11 Wednesday
身につく
いくら仏法を学んでも、いくら長く聴聞しても、身についていなければ仏法が生きる力、生きる支えになりません。頭でわかっていても実際行うと出来ないことは多いです。それは身についていないからです。一度身につくと身体は忘れないものです。煩悩は教えてもらわなくても学ばなくても、縁次第で嘘や悪口や陰口を言っています。それはもともと身についているからです。煩悩は無くなりません。そのために阿弥陀さまは休むことなく私たちを救おうと、心のドアーをノックし続けてくださっているのです。煩悩具足の凡夫で救われない私と知らされると固い心のドアーが開くのです。ドアーが開くと阿弥陀さまが身につき、煩悩と一緒に同居してくださるのです。「わが胸に鬼と仏が同居して、角を出したり手を合わせたり」です。念仏者の救いは、慚愧(ざんぎ)と歓喜(かんき)がワンセットです。恥ずかしい、おかげさまの日暮しです。この歩みこそ真実への道を歩む人生です。