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いのちより大切なもの

 星野富弘さんの詩に「いのちが一番大切だと思っていたころ生きるのが苦しかった。いのちより大切なものがあると知った日生きているのが嬉しかった」とあります。多くの人は命が一番大切だと思っています。このいのちは私有化した命であり、自我の命です。自我に執着した命ですから、我が身が一番かわいいし、我が身が亡くなる死が怖いです。この自我の命は、上下・優劣・損得・善悪・勝ち負けと分別した命ですから、寝たきり状態の星野さんにとって生きるのが苦しいです。しかし「いのちより大切なものがあると知った日生きているのが嬉しかった」のです。自我を超えたいのちに出遇えたのです。私有化してない、自我に執着していない、ありのままのいのちです。宗教の目的は自我を超えた真理との出遇いです。小さな自我の世界から、広い大きな世界に出ることです。自我の壁が破れると、物差しのない世界、分け隔てしない世界、比べなくていい世界を知り、私が私であってよかったと、そのままの私が喜べるのです。生かされているいのちに感謝し、生きているのが嬉しくなるのです。

at 17:46, 不死川 浄, -

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