2017.02.14 Tuesday
死が怖い人へ(4)
いのちを「まかせる」ものがありますか? 自分で出来ること、どうにかなることは精いっぱい努力をしなければなりませんが、自分ではどうにもならないことは、まかすしかないのです。まかすものがあれば安心です。生死の問題や人間の煩悩は自分ではどうにもなりません。縁一つでどうなるかわかりません。「聴けば聴くほど、おまかせ以外仕方のない私がわかってくる」(鈴木章子)です。では何にまかすのか? 確かなものにまかすのです。この世で変わらない確かなものとは、永遠に変わらない真理しかありません。真理が如来となり、如来が念仏となり、「阿弥陀仏に南無せよ」(我にまかせよ)とよび続けていられるのです。死におびえ、煩悩に振り回され、自分では救われない人間の器量を見抜いて、如来が念仏となってくださっているのです。阿弥陀如来は、死が怖い人、急いで浄土へ参りたくない人を「ことにかなしみ」、私たちの口から南無阿弥陀仏(我にまかせよ)とお出ましになってくださっているのです。まかせば安心です。必ず救われます。それが阿弥陀さまの約束です。