2020.10.20 Tuesday
生きる力
念仏は、私たちに生きる力、生き抜く力、変化に対応できる力を身につけさせてくださるのです。生きる力を身につけるには、確かな支えが必要です。生き抜く自信となる土台が必要です。いま生かされているいのちの事実も知らねばなりません。私たちが病気や事故や災難に会い、辛い時、苦しい時、悲しい時、一人ぼっちで寂しい時、また死に直面した時でも、事実を受け止め、乗り越えていく力を得させていただくのです。たとえば草木や竹が雨や風や嵐に遭っても倒れず生き抜くには、土台となる根がしっかりしているからです。念仏に遇うとは、補強工事でも内装工事でもありません。いのちの根を身につける土台工事です。「これから先の人生は、幸か不幸か知らねども、どちらになってもよろしいと確かな覚悟ができました」といえる生きる力を身につけるのです。一寸先は闇です。何が起こるかわかりません。でも確かな支えとなる、いのちの根がしっかりすれば変化に対応できます。どんな状況になっても生き抜くことができます。念仏とは、どんなことがあっても私があなたを支えます、いのちの根となります、いつもあなたと一緒ですという阿弥陀さまの約束です。いのちの叫びです。念仏に遇ってください。仏のみ名を聞いていきましょう。
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