2020.09.14 Monday
槍は通すもの
先日のテレビ番組で聞いた話です。ある女性が大事な用事で京都から山形へ列車で行く途中、金沢あたりで大雪になり列車が進むことが出来ず引き返すことになった。どうしても山形まで行かねばならない女性が「やりきれないわ」と叫ぶと、横にいた紳士が「槍は切るものではありません。槍は通すものです」と静かに話したそうです。もうあきらめて帰ろうかと思っていた心が、その言葉を聞いて「やりとうそう」と思い返し、東京に回り別の便で予定より何時間もかかり山形に着いたそうです。無事山形に着いた女性は、現地の人から、約束を守るとても意志の強い女性だと褒められたそうです。その女性は、「槍は通すものです」という紳士の言葉がなかったらきっと諦めていたでしょうと話していました。心が折れかけていた時、たとえダジャレでも心に響く言葉に出会うと生きる力となります。生きていれば「遣り切れない」「どうにもならない」ことは何度も出会います。その時に支えてくれる言葉、生きる力を与えてくれる言葉、悲しみ寄り添ってくれる言葉に出遇いたいものです。
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